未経験の業界にチャレンジするとき、資格取得に進む前に考えること

· キャリアコンサルティング

キャリア相談・転職の相談を受けるときの何割かは、未経験の職種・業種にチャレンジしたい、昔から憧れていた仕事をしたい、というもの。その次に良く聞かれる質問は「〇〇の資格は取得した方が良いでしょうか…?」というものです。

資格があることでマイナスになるということはありませんが、時間は有限であることを考えると、資格取得の前に確認した方が良いことがあります。

未経験の業界・職種→まずは資格取得…の前にすること

未経験の業界・職種へチャレンジするときに、確認すべきところは、求人の応募要件をチェックする、というものです。まずは検索エンジンで「気になる職種 求人/募集」などで検索してみるだけでも大丈夫です。

チャレンジしようとする業界・職種が資格が必須だったり・応募要件に記載してあれば、資格を取得した方が良いでしょう。一方で、現在の人材獲得難から、保育士や介護士など、資格の保持は不問であったり、場合によっては資格取得をサポートしてくれる場合もあります。

(評価される例)

経理などの職種:日商簿記検定 

ネットワークエンジニア:Cisco資格 

不動産事務:宅地建物取引士(宅建)

一方でこんなケースもあります

・未経験で採用するのであれば若手の人が良いので、資格取得に時間をかける前に応募してしまった方が可能性が高かった

・お金をかけて資格を取ったもののそんなに評価される資格ではなかった

資格と業務の内容が近いもの、資格を取得した人がいることで事業がしやすくなるものは評価が高い傾向にあります。

資格を取ってチャレンジするイメージ

採用活動は営業と同様です。商品を購入してもらうことと、商品自体の質は別のことと考えるとわかりやすいでしょう。資格は「商品の質を高める」ことと、「商品が購入するに足るとPRする」ためのものと考えてみるのはいかがでしょうか?

商品は、顧客のニーズに合っていないと売れませんし、売れるかどうかは顧客次第なので、顧客を知ることが大切ですよね。

資格の取得は、採用された後の自分のために

資格の取得は、やっぱりやってみたら違った…というものを防ぐためには有効です。経理になりたいと思っていたけれど、実際に簿記の勉強をしてみたらあまり興味がないことがわかった、などということもあります。

営業/マーケティングの視野を持って資格と関わりながら、ぜひなりたい道へ近づいていただければと思います。

募集を調べてみたら、なりたい仕事はかなりの狭き門だった、という時の対策はまた別途お伝えできればと思います。

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